BMIと死亡率について
調査で明らかになった主な結果は、肥満と死亡率(死因は特定しない)の関係だ。当然、単純化しすぎとの指摘もあるだろう。交通事故で死亡した場合、死亡と体重は無関係のはずだ。だが、四大陸において得られた調査結果は全てに一貫性がみられた。調査の設計方法は、適切だったと考えられる。調査対象者の分類とそれぞれの死亡リスクの上昇率は、以下の通りだ。BMI 15-18.5(低体重):47%
BMI 18.5-24.9(標準体重):0%
BMI 25-29.9(過体重):11%
BMI 30-34.9(肥満1度):44%
BMI 35-39.9(肥満2度):92%
BMI 40以上(肥満3度):171%
この結果から読み取れることの一つは、肥満3度のグループに入る人が死亡するリスクは、標準体重の人たちの2.71倍に上るということだ。ただ、恐ろしい結果のように見えるこれらの割合も、相対的なリスクであり、絶対的なリスクではない点を覚えておく必要がある。例えば11%のリスク上昇は、死亡する可能性が1%から1.11%に高まるという意味で、11%の死亡リスクがあるというわけではない。
2023年01月27日 06:43